ハンドメイズテイル
今まで見たドラマのうち
最も衝撃的だったのがHulu プレミアで
公開されている「ハンドメイズテイル 侍女の物語」。
出産率が低下。
クーデターが起こり、キリスト教原理主義のギレアド共和国が誕生する。
このドラマでは、
世の中に蔓延る女性差別がこれでもかと登場し、視聴者を苦しめる。
ありえない世界ではなく、
実際に世の中で起ることが、ギレアドという独裁国家の元平然と行われているのだ。
1話1話が重く、覚悟がいるドラマだが
そんな世の中を生き抜く主人公や登場人物の行く末が気になり目が離せない。
主人公ジューンは侍女。
侍女とは、子供が出来ない司令官の家にいき、代わりに子供を産む。
子供が産まれたらまた違う家にいく。
ただ子供を産む機械として生きる。
産む機械に名前は与えられない。
司令官の名前(フレッド)の前にofがつき、ジューンはオブフレッドと呼ばれる。フレッドの所有物という意味だ。
主人公の対として登場するのが
司令官の妻、セリーナ。
彼女は妊娠が出来ぬ故に、侍女に頼るしかない苛立たしさ、虚しさを感じているキャラクターだ。
物語の途中にはギレアドになる前のアメリカで彼女たちの元の生活や、立場が少しずつ明かされる。
その度にどうしようもない絶望感が襲う。
多くは語らないこのドラマで重要なのは
彼女たちの表情にある気がする。
男も女も関係ない。いろんな世代に見て、感じ、考えてほしいドラマである。